WEBディレクターを目指している人
「WEBディレクターの道に進みたいと思っています。
プログラマーやデザイナーは制作した物を提出して、採用面接での判断材料にすると聞いたのですが、
WEBディレクターになるためには、何か資格があった方がいいのでしょうか?
現役で働いているWEBディレクターから話を聞いてみたいな。」
このような疑問に答えていきます。
この記事を書いている私は、
大手商社→WEBディレクターへ転職して、今もWEBディレクターとしてバリバリ働いてます。
自分の場合、未経験からの転職で数社程受けてきました。業務経験も含めて書いていきます。
目次
WEBディレクターになるための資格とは【現役WEBディレクターが解説】
結論、「資格が無いよりもあった方がいい」です。
無理して取得する必要はないです。
WEBディレクターの資格
WEBディレクターの資格は下記の感じです。
・Web検定 Webリテラシー
・Web検定 Webディレクション
・ITパスポート試験
・ネットショップ実務士
・Webクリエイター能力認定試験
・Web検定 Webデザイン
・ウェブデザイン技能検定
・ネットマーケティング検定
・AdWords 認定資格
・Yahoo!プロモーション広告 プロフェッショナル認定試験
・マーケティング・ビジネス実務検定
・Webライティング能力検定
・Google アナリティクス個人認定資格(GAIQ)
・Webアナリスト検定
・初級ウェブ解析士/上級ウェブ解析士
・経営学修士(MBA)
・個人情報保護士認定試験
・ビジネス著作権検定
・ビジネス実務法務検定試験引用:マイナビクリエイターより
「WEBディレクター」だけをとっても、かなり多くの資格が存在します。
資格を取るメリット【論より証拠となる】
資格を取ることで得られるメリットは、戦力になるかどうかの判断がしやすいです。なので、未経験で資格無しよりも、面接では評価は高いです。
「WEBディレクターになりたいです!」と言われたとしても、そのために努力してきたことが見える化されていなければ、採用する側からすれば判断が難しいです。
英語で言うのなら、TOEIC800点保持している人と英語が話せますとアピールしてくる人なら、たとえ話せなくても前者の通過率が高いです。理由は口だけなら誰でも言えるからです。
資格を持っていると、下記の感じの思想回路になります。
資格を持っている
⬇︎
勉強してきた実績がある
⬇︎
時間を削ってでも取り組んできた
⬇︎
その分野が好きなことでもある=好きなことなら業務を積むことで大きな戦力になる
一瞬の感情でWEBディレクターになられたところで、すぐに退職されると困るのは会社です。
WEBディレクターに限らずですが、面接での説得力や志望度が高いことをアピールするためには資格があった方が断然有利です。
資格<実践重視がベターです【内定後を想定】
実際にWEBディレクターとして活動する中で、資格よりも実践経験がベターに感じます。
資格はあくまで証明するための紙切れのようなものでしかないです。
国語の点数は高いけど、話すのは下手くそだったり、TOEIC990点だけど英語が話せないといった状態です。
知識をつけるのと、実際に使えるとは別問題です。
実際の業務が始まってからは、即戦力になるにはなかなか難しいところがあります。
なので、資格じゃなくてもWEBサイトの運用経験があると、内定後の実際の業務で生きやすいです。
未経験でのWEBディレクター転職なら資格取得もあり
未経験での中途採用となる場合は資格は持っといた方がいいかもです。
面接の時に説得力が増します
履歴書に所持している資格を書くため、面接に進んだ時に説得力が増します。
未経験は、前職での業務経験をアピールすることはできないので、できるだけ多くの資格を持っていれば、志望度はかなり伝わります。
資格を持っているから採用、ということはありませんが、基本的な知識があれば手取足取り教える手間がないことは十分に伝わります。
面接の受け答えによっては、業務内容の吸収も早いこともアピールできるので、面接での通過率は高くなります。
業務で知識が十分に活用できます【基本中の基本が出てくる】
一見、『資格なんて意味がない』といった意見もありますが、全く意味がないということはないです。
未経験だと、今ままで知らなかった単語を聞くことになりますが、資格を取得していることで、業務連絡などの理解も非常に早いです。
資格試験に出てくるような単語がわかっていないと「わからないことがわからない」といった問題に差し掛かります。この状態になると挫折して鬱になりやすいので要注意です。
ある程度の経験を積み重ねていれば、何がわからないのかが言葉で出てきます。なので、その言葉をググれば答えがわかります。
しかし経験値が浅いと、
わからないことがわからない → 自分で調べるにもキーワードが出てこない為、調べることも難しい状態です。
資格を取らなくても、業務経験を積み重ねていけば、わからないことが明確になっていきます。
未経験採用→資格ありだと選考で有利になりやすい
有利になると書いてはいますが、未経験だからこそ資格が必要です。
企業が求める基準は、業務経験だけはないけど、それ以外は一定のレベル以上を求めていることが大半です。
とは言っても、資格が決め手になることはないです。私のように資格を持っていないけど転職活動をしている人もいたりします。
前職での功績が認められるパターンであったり、企業文化に合っているといった感じです。
WEBディレクターの資格がある→仕事ができるという訳ではない
誤解してはいけないのが、資格を保持しているから仕事ができるという訳ではないです。
自動車免許を持っていても運転が下手なドライバーは星の数ほどいます。
資格は知識を持っている証明
どんな分野でも同じことが言えますが、資格を持っているからと言って仕事ができるというわけではないです。
資格はあくまでエビデンスです。証明するための紙切れです。
知識があるだけで、何事も上手くいくのなら、誰でも成功します。
資格を持っていることで、志望度も高いことが伝わりますし、知識としても頭に入るので、業務の面では役に立つかもしれませんが、WEBは決まった答えが一定ではないです。
顧客によって、好みのデザインやそうでないデザインと意見が分かれますし、WEBサイトの目的もそれぞれ異なります。
知識よりも経験が勝りますが、この経験は如何に業務を積み重ねてきたかの領域なので、資格があるのに仕事ができないと落ち込まなくてもOKです。
知識と実践は異なる【”知る”と”できる”は違う】
知識と実践は異なります。
ここで述べる知識とは、頭で理解しているのみです。実践とは五感を使いながら応用もできることを指します。
知識はあくまで知識です。知識あっての実践力が生まれます。
野球中継を見てるだけなら知識は身につくかもですが、プロ選手のようなスキルが手に入っている訳ではありません。
知った知識を現場で使うことで、自分のものになっていきます。
資格は指針になる【最初のステップ】
資格取得は目標になりやすいです。
〜検定合格を目指すことによって、知識も身につきますし、その知識は業務で少なからず活かされます。資格取得を目標にすることで成長も可能で、継続する指針になりやすいです。
WEBディレクターに限らずですが、何かのスキルを習得するにあたって資格取得を目指せば、必然的にスキルも身につきますし、転職であれば有利に働きます。
仕事ができるということではないですが、基礎の基礎も身につきます。
資格以外のアピール方法【体験談】
資格以外でのアピール方法はあります。
フリーランスWEBディレクターとしての活動経験
かなり稀なケースですが、就職する前に、個人でディレクター業務をしていれば資格よりも評価は高いです。
業務の流れも把握している状態ですし、個人が組織内に入るという変化ぐらいにかならないので、企業からすればメリットは大きいです。
いきなりフリーランスのディレクターをいきなり経験するのは、難しいイメージがありますが、専門的な知識は基礎的なところを知っていれば個人でもできそうです。
プログラマーやデザイナーなどの人脈がないケースがほとんどだと思うので、SNSなどでデザイナーやエンジニアを探すのもありですし、Bizseekなどで仕事を発注すると手間が省けます。
転職だと、個人でやっていたのに会社員でディレクションをする意義を問われる可能性大なので、予め理由を考えておく必要があります。
自分であれば、「個人でできることには限界があったため、会社のリソースを用いて、規模の大きいことに注力したい」と述べます。
ブログ執筆経験
WEBディレクターであれば、ブログなどの執筆経験を持っているとPR材料になります。
いきなりフリーランスのようにやってみるのが億劫なのであれば、ブログなどで知識を身につけつつ、実践的なスキルも高めることができます。
また、WEBディレクターであれば、自身のメディアサイトは持っておく方が良いです。
フリー、会社員問わず、「Webディレクター」を名乗るのであれば、自分でブログ、webメディア、アフィリエイトサイト、など何かしら運営するべき。注力すべきは「集客」で、その為のディレクションであるべきだから。単に本で読んだ知識などでは生きたノウハウは得難い。#webデザイン #webディレクター
— 伊藤進一 (@ITOSHIN_DESIGN) May 3, 2020
理由は上記の通りです。
WEBディレクターがブログを執筆すべき理由については、別記事でも書いているので、是非参考にしてみてください。
【参考記事】:WEBディレクター転職志望者はブログを書こう【経験者が解説】
エンジニア留学【効果は大きい】
今だとエンジニア留学の経験はかなり活かされます。
エンジニア留学だと、インドやフィリピンなどで英語を学びながらプログラミングを習得できるといったコースです。
ディレクターよりではないですが、コーディングを習得していれば、コードが分かるディレクターとしてアピールもできますし、
英語も習得していればグローバル展開を予定している会社にとってはメリット大と考える会社も多いはずです。
自分の場合は、実際にフィリピンで英語を学びながらWEBサイトのプログラミング言語も学んでいたこともあって、今の業務でも活かされたりしています。
また、留学でエンジニアの人脈ができるので、後々フリーランスとしてやりたいという人にはおすすめかもしれません。
【参考記事】:エンジニア留学について
オンラインスクールで手軽に学ぶのもあり
コロナウイルスなどの兼ね合いもあって、留学も難しいのであれば、オンラインスクールで手軽に学習するのもありです。
プログラミングのオンラインスクールのCodeCampやTechAcademy [テックアカデミー]はオンラインに特化したプログラミングスクールです。
メインはもちろんプログラミング学習ですが、今後のWEBディレクターは、どのようにしてプログラムが組み込まれているのかといった基礎知識は理解しておく必要があります。
実際、ディレクションする時にコーディングがわかっているのとわかっていないであれば、わかっている方が成長速度も早いです。
どちらのオンラインスクールも、無料体験レッスンがあるので、受講してみて判断するのもありです。
上記2つのスクール以外にも、おすすめのプログラミングスクールについてまとめているので、是非見てみてください。
【参考記事】:おすすめのプログラミングスクール4選【令和最強のスキル】
資格取得にかける時間があるなら勉強しよう【夢のWEBディレクターへ】
繰り返しになりますが、資格はあった方がいいぐらいのレベル感なので、余裕があるなら勉強するのもありです。
良い選択を心がけよう
資格があってもなくてもどちらでも良いです。
会社によって判断材料も異なるので、ぶっちゃけ正解はありません。
ただ、これからはコロナウイルスの影響で、経済が世界全体で冷え込んでしまったりするので、何かしらの行動はした方が無難です。
資格勉強をする前にWEBディレクターの志望度をもう一度確認
資格にせよ、スクールに通うにしても、本当にディレクターとして経験を積みたいのかを見直すべきです。
本当にWEBディレクターとしての道を歩みたいのであれば、スルーしてもらってもいいですが、WEBディレクターはスマートなイメージに見えるかもですがかなり激務です。
特に秋から3月にかけて、WEB業界は繁忙期を迎えるので、終電で帰ることもざらにあります。
自分はそれでもWEBディレクターとして道を歩みたいのかを今一度見直すようにしましょう。
経歴に傷をつけると後の祭りです。
自分の中で決まったら、あとは行動していきましょう。
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